朝夕肌寒くなり秋の訪れを感じる季節となりましたね☆空気が乾燥し火災が増える季節を前に、夜間想定避難訓練を実施いたしました。

 

今回の想定内容は、「午前2時、4階E棟トイレ内で患者が喫煙。喫煙後、吸い殻をトイレ内のゴミ箱へ捨てたが、完全に火種が消えておらずゴミ箱内のペーパータオルへ引火し出火、火災感知器が作動。火の広がりが早く、火点特定時に初期消火を試みるも初期消火失敗。天井付近まで火が到達した為、消防への通報と、近隣在住職員への応援連絡を行い、避難誘導を開始する。」というものです。

 

訓練者は、実際に夜勤勤務を行う看護師・ケアワーカー、夜間警備委託を行っている守衛、そして当院近隣に在住する職員としました。

こちらは訓練前の様子。緊張の面持ちで、最終確認を行っています・・・!

 

訓練開始時刻が刻々と迫ってきます・・・!!

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緊張感漂う静寂を切り裂き、火災感知放送が鳴り響きました!!訓練開始!!

消火器片手に火元の捜索に駆け出します!

 

 

火元発見!!

初期消火を開始し、消防への通報と火災発生の全館放送を依頼します!

 

 

今回は訓練ですので、初期消火に失敗したと想定し、避難誘導へと移ります。

患者役は、担送・車イス・歩行フリーの患者タイプを設定し、入院病棟内へ約20名配置しました。

  

 

  

 

当院は155床の病床を有しておりますが、マンパワーが圧倒的に少ない夜間帯に全ての患者さんを一度に院外へ誘導する事はほぼ不可能です。そこで、消防が到着するまでの間は出来るだけ患者さんを火元から遠ざける事を最優先とし、安全な場所に患者さんを集め、逃げ遅れがないか点呼を行います。

 

残留者なしの確認が取れ、病院近隣在住職員が応援に駆け付け、患者役を院外へ誘導します。

  

 

  

 

無事、患者役全員を院外へ搬送完了!

 

訓練後は、訓練実施者に集合していただき、訓練内で上手くいかなかった事や疑問点を出し合って共有します。

 

また、本訓練には上町を管轄されている鹿児島市消防局上町分遣隊の方々に訓練に立ち会っていただき、訓練の総評と搬送要領、訓練者からの疑問点に対してご教示をいただきました!

 

 

訓練を見学されていた長野院長から訓練者へねぎらいの言葉と非常時対応訓練の重要性を改めてお話しいただき、訓練はお開きとなりました。

 

このような訓練を頻繁に行う事は困難ですが、個人の頭の中で想像しシミュレーションを行う事も簡易的で有効です。

本訓練に参加されたスタッフのみならず、業務の傍らで訓練を見学されていた職員の方への啓発になったのではないでしょうか。

本訓練実施に伴い、ご協力いただいた上町分遣隊様、警備委託業者様、防災設備点検業者様、周辺施設様に厚くお礼申し上げます。

訓練に参加されたスタッフの方々、お疲れさまでした☆