褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。

私たちは、無意識のうちに同じ部位に長い時間の圧迫が加わらないように体位変換を行っています。ですが、自力で体位変換できない方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、褥瘡ができます。また、皮膚の表面だけでなく、骨に近い組織が傷ついている場合もあります。

自力で体位変換ができず長期間寝たきりで、栄養状態が悪い、皮膚が弱くなっている(高齢者、排泄物や汗により皮膚のふやけがある、むくみが強い、薬の副作用で免疫力が低くなっている)人が、圧迫だけでなく摩擦やずれなどの刺激が繰り返されている場合は褥瘡になりやすいといわれています。

 

今回は、褥瘡を予防する・もし発生してしまった場合のケース別対処法のガイドラインについて全職員対象の研修会を行いました!

  

 

本研修はビデオで録画し、今回参加できなかった職員も後日全員受講する予定です。

褥瘡予防・治療には、多方面からの協力とアプローチが非常に重要であると言われており、そのような観点から、当院の褥瘡対策委員会はこのような研修会を行い、全職員へ啓発・教育活動を行っています。