あの時、僕らは一つになった。

容赦なく照り付ける夏の日差しの中、噴き出る汗を拭う事も忘れ、同じ目標に向かってみんなが頑張っていた。

これは、今夏に繰り広げられた当院職員の戦いの記録である。


2021年8月4日、1階フロアには同じ目的を持ったスタッフが多数集結していた。

全員、黙々と準備を始める。

ある者は軍手を身に付け、ある者は大きなスコップを手に取り、またある者は頭にタオルを巻いて気合を入れた。

そう。僕らの目的は・・・

『夏季大掃除』

全員の準備が整ったのを見計らい、指揮官が口を開いた。

「16:00(ヒトロクマルマル時)をもって夏季大掃除を開始します。」


各々、指示された持ち場へと散っていく。

”病院をキレイにしたい”

みんなその一心で動いていた。

普段は手の届きにくい場所を中心に掃除に取り掛かる。

熾烈を極めたのが鹿児島県民の天敵「灰(へ)」との戦いだ。

灰(へ)は容赦なく排水溝を攻め立ててくる。

水気を含んで重量を増し、清掃者の腕力と体力を奪っていく。

加えて、夕方であろうが30℃をゆうに超えてくる夏の暑さだ。

写真を撮る余裕などあるはずもなかった。

だが僕らはめげなかった。

代わるがわる協力して灰(へ)に挑んでいく。

それぞれの場所で、一人ひとりが自分の役割を理解し、共通の目標のために最高のパフォーマンスを発揮した。

これは普段から当院で取り組んでいる『チーム医療』の賜物ではないだろうか。

『チーム』を作るというのは簡単なようで難しい。

人数を集めるだけでは本当の『チーム』とは言えない。

チームとしての方向性の理解と、目標達成のために個人が努力し、お互いを認め、仲間と協力してベストな行動を起こす。

それこそが『One Team』。

これからも当院は「最高のチーム」を目指して日々活動していく。


ということで、夏季大掃除は無事に終了しました✨

清掃に参加していただいたスタッフの皆様、暑い中お疲れ様でした🌟